漉き方の種類

革の漉き方(薄くする方法)は、用途に合わせて様々な方法があります。
こちらでは、主に用いられている革の漉き方をご紹介します。

 

斜め漉き(ヘリ下 / なぞえ)

斜め漉きは、革のパーツ同士が重なる部分に厚みがでないようにするための漉き方です。革の厚みをコバ(革の端)に向かって徐々に薄く漉くことで、重なった時にも自然で、滑らかな美しい仕上がりになります。

ヘリ返し

主にヘリ返しと呼ばれる、革のコバ(端)を折り返し易くする為の漉き方です。段をつけるように薄く漉くことにより、漉き始めの部分を基点に折り返せるようにします。段と言っても直角に漉くのではなく、「土手」と呼ぶ、若干の傾斜をつけてから薄くなるように漉くことで、折り返し部分がふっくらと美しい仕上がりになります。

ベタ(ならし / 割り

主にバンドナイフマシンを使用して、革を均一に薄くする漉き方です。

溝ヘリ

「ヘリ返し」の漉き方をベースに、革の折り返し部分に溝をつける漉き方です。溝をつけることで「ヘリ返し」より折り返し易く、芯材などを入れない場合にも使用されます。主に厚みのある革、固い革などに用いられています。

縫い返し

革のパーツ同士を縫い合わせ、裏返しをし易いようにする漉き方です。

縫い割り

革のパーツ同士を縫い合わせ、裏返しコバ(革の端)を開き割れるようにする漉き方です。縫い目を平坦処理できるため、主に鞄の底部分に用いられています。

溝のように一部分を薄く漉くことで、折り曲げ易いようにする漉き方です。